海の境界線 5
これらの国々の間で問題となっていたことがらのうちでも特に、石油に関する問題は、紛争に発展する危機をはらんでいました。
1988年中国軍が「ベトナムの」ものとされる群島に上陸した際、ベトナム側と衝突しました。
この紛争は短かったものの、ベトナムの監視船が2隻沈み、多数の死者を出しました。
当時、およそ7つの島々を所有していた中国は、スプラットリー諸島に関しては、鉄のような意思をもっており、繰り返し「反駁不可能(絶対的)な主権」を強調しました。
他の国々は、中国のこうした動向を懸念してはいましたが、譲歩しようとはしませんでした。
台湾も、スプラットリー全域の権利を主張している国の1つで、所有している島はそのうちの1つだけでありましたが、1950年代からずっとそこに居続けていました。
中国の大敵であるベトナムは、およそ20の岩礁と島々に軍を駐屯させていましたが、マレーシア、フィリピン(2国とも各々の小島に軍隊を送り込んだ)と、この問題について話し合う意志があることを、両国に示していました。