科学と教育 3
最初の20かそこらを答えた後は、自分自身の専門分野に関してさえすっかり口ごもってしまうでしょう。
教師の折に触れての話や一般向きの読物は、ガリレオ裁判とか、アインシュタインはンックス嫌いだったとかいったさまざまな言伝えや馬鹿馬鹿しい詳しい話に充ちています。
正確な、前後関係の情報は含まれていません。
学校での経済史や社会史の講義では、産業革命に関連した技術上、科学上の革新についてある程度は議論します。
しかし同時に進行していた地理学や生物学での重要な進歩はほとんど触れられないのです。
純粋な知識についてはかくも半端で断片的な基礎しか持たない学生に、歴史における科学の社会的役割を解説しても役に立たないし、かえって有害かもしれません。
さて、基礎的な科学史に関する教授プランが出来たとしましょう。
どんな結果が得られるでしょうか?
・・・残念なことに、この種の知の歴史は無限の深みと複雑さを持つものです。
一人の偉大な科学者をめぐって、1ダース以上の言及に値する科学者がいます。
ニュートンの仕事を分かりやすく説明しようとすると、コペルニクス、ケプラー、ガリレオに戻るだけではすまないでしょう。