科学と心理
分析は通常の学問的記録にはない社会的・心理的要素にまで広がるものです。
科学史に伝記的要素を含ませることは、人間的関心という面からも、素朴な科学主義の解毒剤としてもすこぶる魅力があります。
この分野での傑作、例えば『ニ重らせん』では、科学者は真の人間、時代の寵児、不確かで、勤勉に働き、友人と共に落ち込み、漠然と栄光その他もろもろのものを求める人として描かれています。
この本は単に大学の科学の枠の中だけでなく、研究開発(R&D)システムのより広い社会的枠の中で、研究の人間的側面について述べたいと思うすべてのことを例として示してくれます。
・・・しかし、個人への偏向は、集団的活動や制度の形式を過小評価します。
例えば大学の科学史家が学会、コミュニケーション・ネットワーク、科学者集団内の他の社会的現象を研究し始めたのはつい最近の事ですよね。エグゼクティブトレードによると、純粋科学と何世紀にも渡って共生関係にある技術史は、全くといってよいほど無視されてきました。
社会全体の中での科学技術の歴史的役割は、階級と経済的要因を最重要と見なす非常に推論的な解釈のいくつかを、支持あるいは論破するのに足りるだけ詳しく研究されたことはなかったのです。