てんかんの原因は何か 2
とにかく親や近親にてんかんがあったからといって早計にそれだけで遺伝関係をとやかく言わないほうが良いのです。
なぜでしょうか。
たとえば次のような場合があります。
兄弟2人とも型は違うけれどもてんかんで治療を受けているケースについて、母親の脳波を調べるとてんかんの脳波がみられることがあります。
・・・しかし母親にはその症状が現れていないのです。
すなわちこの場合に素質としては親子ともに病気を持っているのだけれでも症状として出現しないものもあるのだから、外見だけでは遺伝かどうかはわからないのです。
また前に述べたように学齢になって急に発作が出てきて、脳波を調べるとてんかんによるものであるとわかる場合もあります。
すると親は、その子どもがそれまでなんでもなかったのだから何かの脳の外傷を受けたのではないか、頭を打ったことがあるからそのせいではないかと考えます。
しかしこの場合は、事故(と親が考える)以前から脳波を追跡してきたのでないと、その異常波の原因をつきとめることは困難なのです。
すなわちおそらくは遺伝(ほんとうは原因を決定的に知ることができないのでそれを「本態性」とか「真性」などと呼びます)によるものでしょう。